2007年03月05日
シーサー修行の日々③
私は、伝統的なシーサーを作るのがとにかく嫌でたまらなかったので、何とか勤務時間中にも自分のオリジナルのシーサーを作れない物かと考えた。幸い、その工房では、店からの注文が来た分に関しては、オリジナルであっても勤務時間中に作っても良かったので、自分のオリジナルシーサーを売り込んで、注文をとって来る事を考えた。
先生にその旨を話したら、「ちょうど営業部長をさがしていた所だ」と言われ、行ってもいいよと言われたので、早速顔なじみになっていた店や、全く面識のない店、国際通り、壺屋やちむん通りのどの店でもかまわず、ただ一つでも多く注文がとれないかと思い、自分の作品を持ち歩きながら売り込んだ。
これで注文が取れれば、伝統的なシーサーを作る事がしばらくは解放されるし、何より自分のオリジナルの作品が一つでも多く売れるのは嬉しいし、私が伝統的なシーサーを作っても遅いし下手だし割れるから、オリジナルシーサーを作る方がこの工房に貢献出来ると思ったからだ。
ちなみに、伝統的なシーサーは一対3000円で卸す商品を、一日掛けてもほんの一対半しか作れず、オリジナルシーサーは、卸値が900円から1100円の物を、一日15対も作る事が出来た。
胴体や手足を省いているので、手間が掛からず、顔も可愛い感じなのでそれほど技術もいらず、不器用な私でも失敗なく早く作る事が出来た。
売り込みは、店の雰囲気を全く考えずに行ったので、断られる事も多かったが、気に入って沢山注文をくれたり、初めての売り込みで大体40個ぐらい注文を取る事が出来た。
特に若い女性には受けが良かった。
この時、作品が店に合うかどうかは、とても大切な事だと実感した。私の作品は、キティちゃんグッズなどを扱う店には本格的すぎて店の雰囲気に合わず、逆に大人の雰囲気で統一されたような店には可愛らしすぎて受け入れてもらえず、特に50才以上の年齢層の人達には受けが悪かった。
でもこの時に色んな人の色んな意見を聞く事が出来て、とても勉強になった。
このシーサーは、時期が6月だった為、夏は若い観光客が多いので、若い女性に受けて、納品してもすぐに売れたのでほっとした。
これが夏以外の季節だったらもっと売れなかったと思う。
そんな感じで順調に注文をとって、オリジナルシーサーも最初にデザインした物におさまらず、一個一個作る度にだんだんと顔も洗練されて来て、可愛らしくなって行った。
でもそこでぶつかったのが、その工房の土の色。
陶器の色は、焼き方、ブレンドの仕方、土の種類によって違ってくるのだが、その工房の土の色は、言い方が悪いが、正直言って、味色のない灰色だった。また質感にも味家がないのも気になった。
また、陶器と言うのは焼く前に色を塗るので、出せる色が限られていて、その限られた色でも、焼いてみないとどんな風に仕上がるのか分からないと言う、かなりのもどかしさがあった。
色を塗るにもすごく高い技術と練習が必要で、塗料の混ぜ方一つでも非常に微妙で、ここでも不器用な私は普通の人より進歩が遅くてつまづいた。
先生にその旨を話したら、「ちょうど営業部長をさがしていた所だ」と言われ、行ってもいいよと言われたので、早速顔なじみになっていた店や、全く面識のない店、国際通り、壺屋やちむん通りのどの店でもかまわず、ただ一つでも多く注文がとれないかと思い、自分の作品を持ち歩きながら売り込んだ。
これで注文が取れれば、伝統的なシーサーを作る事がしばらくは解放されるし、何より自分のオリジナルの作品が一つでも多く売れるのは嬉しいし、私が伝統的なシーサーを作っても遅いし下手だし割れるから、オリジナルシーサーを作る方がこの工房に貢献出来ると思ったからだ。
ちなみに、伝統的なシーサーは一対3000円で卸す商品を、一日掛けてもほんの一対半しか作れず、オリジナルシーサーは、卸値が900円から1100円の物を、一日15対も作る事が出来た。
胴体や手足を省いているので、手間が掛からず、顔も可愛い感じなのでそれほど技術もいらず、不器用な私でも失敗なく早く作る事が出来た。
売り込みは、店の雰囲気を全く考えずに行ったので、断られる事も多かったが、気に入って沢山注文をくれたり、初めての売り込みで大体40個ぐらい注文を取る事が出来た。
特に若い女性には受けが良かった。
この時、作品が店に合うかどうかは、とても大切な事だと実感した。私の作品は、キティちゃんグッズなどを扱う店には本格的すぎて店の雰囲気に合わず、逆に大人の雰囲気で統一されたような店には可愛らしすぎて受け入れてもらえず、特に50才以上の年齢層の人達には受けが悪かった。
でもこの時に色んな人の色んな意見を聞く事が出来て、とても勉強になった。
このシーサーは、時期が6月だった為、夏は若い観光客が多いので、若い女性に受けて、納品してもすぐに売れたのでほっとした。
これが夏以外の季節だったらもっと売れなかったと思う。
そんな感じで順調に注文をとって、オリジナルシーサーも最初にデザインした物におさまらず、一個一個作る度にだんだんと顔も洗練されて来て、可愛らしくなって行った。
でもそこでぶつかったのが、その工房の土の色。
陶器の色は、焼き方、ブレンドの仕方、土の種類によって違ってくるのだが、その工房の土の色は、言い方が悪いが、正直言って、味色のない灰色だった。また質感にも味家がないのも気になった。
また、陶器と言うのは焼く前に色を塗るので、出せる色が限られていて、その限られた色でも、焼いてみないとどんな風に仕上がるのか分からないと言う、かなりのもどかしさがあった。
色を塗るにもすごく高い技術と練習が必要で、塗料の混ぜ方一つでも非常に微妙で、ここでも不器用な私は普通の人より進歩が遅くてつまづいた。
Posted by 川島陽子 ・ ひだまりみかん at 20:04│Comments(0)
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