2007年02月23日

外国製のシーサー

2年ぶりの沖縄本島。
那覇空港について、まっさきに行ったのが出発ロビーのお土産屋街。
私はすごく期待していた。
新しい作品が出来ていないか、あの作家さんの作品はどうなっているか・・・。
でもその期待はすぐに裏切られた。
明らかに外国製のシーサーが増えていて、お土産屋の大半が外国製のもので占められていた。
愕然となった。
中国やベトナムで作られたシーサー達。
それを作った人達は、きっと沖縄に足を踏み入れた事のない人達だろう。
本物に触れた事のない人達。沖縄の文化を生で体感した事のない人達。
しかもそれらは以前より、より派手に「売れる為」「目立つ為」だけの派手な色彩がほどこされている。
型で大量生産され、全く同じものが何個もあった。そこには手作りの良さを感じる事は出来ない。
問題なのは、そういったシーサーが安い値段で売られている為、
本当に手間暇かけて、一個一個手作りで沖縄の伝統文化を学んだ人達によって、
作られたものも安くせざるを得ないという現実。
沖縄製のものと、外国製のものを買って、それがどれほど質が違うかじっくりと眺めてほしい。
最初はどこがどう違うのか分からないかもしれない。
でも、じっくりと毎日毎日眺めていると、その品質の違いに気が付くと思う。
これらの外国製シーサーをなくすには、多少高くても必ず沖縄製のものと確かめてから買う。
それが一人一人に出来る、伝統を守る第一歩になると思う。



Posted by 川島陽子 ・ ひだまりみかん at 16:58│Comments(8)沖縄の雑貨
この記事へのコメント
ひだまり。さん

私には外国製品と沖縄の製品と全く見分けがつきません

たぶん沖縄の一般庶民はほとんどそれを知らないと思います

ですからどちらも同じようにしか見えないために安いほうを買ってしまいがちです

外国の人達はなぜ沖縄に一度も来たことがないのにシーサーを作れるのでしょうか?

どんな方が指導して作っているのでしょうか?

不思議な疑問です

(*_*) スミマセン
Posted by jeanne・darc at 2007年02月23日 17:26
jannne darcさん

沖縄の陶芸の伝統的なシーサーの第一人者は島常賀さんで、その人のシーサーは、壺屋やちむん通りの博物館、波の上神社、国際通りの県庁側の郵便局・・・等で見る事が出来ます。
そのシーサーを15分ぐらい観察して、本物に触れてもらって、そしてそのあとに、どこのお土産屋でも売っている外国製のシーサーを見てみて下さい。
あまりの違いに歴然とすると思います。
最もよく分かる早道は、伝統的なシーサーを習って自分で作ってみて、毎日お土産屋に行って色々なシーサーを観察したら嫌でも区別がつくようになりますよ(^^)
沖縄製のものでも、質があまりよくない物もあるんですが、外国製の物にいい物は一つもありません。
作り方は、細かい事は分からないんですが、国際通りの大手お土産屋の入り口に、このシーサーは中国の○○先生の元で働く人達が作りました・・・とか書かれています。
そのシーサーは私の働いていた工房のシーサーとデザインだけがそっくりだったから、それを持って行ったりして真似したりしているのでは?
でも、私の働いていた工房の人達は、本当に名作の島常賀さん達のシーサーに触れている、でも中国の人達は沖縄産のシーサーをみた事はあるかもしれないけど、でも沖縄産と言っても、本当の名作ではないシーサーを見本にしていると思います。
推測ばかりになるのですが・・・その違いが作品の出来上がりに差が出てきているのではないでしょうか。
Posted by ひだまり at 2007年02月23日 23:09
悲しい現実だね。
買う人も沖縄に触れた記念として、触れた沖縄を自宅でも感じていたくてお土産を買うのに、お店側は、安い沖縄に足を踏み入れた事のない人達が作ったお土産を置く。
うーん、本末転倒ってやつですね。
買う側もきちんと考えて購入しないとだめだね。
Posted by れんこん at 2007年02月24日 08:15
ひだまり。さん

未熟な私の質問に誠意をこめて応えてくださり本当にありがとうございました

m(__)m
Posted by jeanne・darc at 2007年02月24日 10:25
こんにちは!
そうなんですね!
シーサーが 外国で作られているなんて
全く知りませんでした!(ショックです)
沖縄の<守り神>なのだから 沖縄で生まれて欲しいなぁ~

わたしは 小学生の頃から 両親の影響で
焼き物に 触れる機会が 比較的に多かったのですが
手作りだからこそ その味わいが深く、素晴らしいものになると思います
(手間が かかる分 値段は 張ってしまいますが。。。)

島常賀さんの シーサーは力強くて 息吹さえも感じます!
(家にも あるんですよ!宝物です)
Posted by mako at 2007年02月24日 18:10
れんこんさん
私が沖縄にはまった頃は、今ほど外国製が普及していなかったんだよ。
初めて沖縄に行ったのはもう10年前だから、あの時は陶芸の修行をする前だったので、どれが沖縄製か外国製かなんて見分けつかなかったけど。
ただ、私が応援していた工房、3つあるんだけど、その3つの工房は確実に前よりいい物を作っていたのが救いだった。
その三つの工房は、工房島次郎と、玉城焼きと、工房花時なんだ。
沖縄に行ったら見てみてね♪
 
jeanne darcさん
私も分からない事だらけで推測で答えてすいません・・・お土産屋の店長さんなんかもっともっと詳しい事知っていると思います。

makoさん
すごいですね、常賀さんのシーサーが家にあるなんて・・・
私は、たまに街で見かけると立ち止まってしまいます。すごく迫力があって・・・
私が伝統的なシーサーを習ったのに、それを今全然作っていないのは、私がどれだけ伝統的な迫力のあるシーサーを作っても、常賀さんやそれを得意とする人には絶対に叶わないと思うからです。
人には向き不向きがあるので。
makoさんの家にある、常賀さんのシーサーの写真、見てみたいです。ブログに載せる事があったら教えて下さい(^^)
Posted by ひだまり at 2007年02月24日 20:38
わかりました!
一つは 面シーサーです
実家にあるので 聞いてみます
(焼き物は盗難の 恐れがあるため まだ ブログに出したことはありませんが。。。以前に 知人にそのようなことがあったために用心しています)

ウチのブログでも 社長が趣味でつくったシーサーを
紹介した記事があるんですよ~
みなさんのコメントには 笑っちゃいますけど~~
宜しかったら 見ていただけますか
Posted by mako at 2007年02月25日 01:21
makoさん
 
面シーサーですか・・・私は常賀さんの面シーサーは一度も見た事がないんです。きっと迫力があるんでしょうね。
でも無理しないでくださいね(^^)
社長さんが作ったらしきシーサーの記事を読みました。
すごい個性的だなぁって思いました。
私がどれだけ頑張っても出せない味で、自分には伝統的なシーサーはますます向いていないと実感しました(^^;)
Posted by ひだまり at 2007年02月25日 08:02
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